新年を迎え、寒さが一段と厳しくなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。先日、近所の公園で梅の蕾がほころび始めているのを見かけ、春の訪れが待ち遠しく感じられました。
さて、今回は近年注目を集めている「スキマバイト」についてお話しさせていただきます。スキマバイトとは、短時間や単発で働ける柔軟な雇用形態を指し、労働者が自分の都合に合わせて働くことができる点が特徴です。この働き方は、企業側にとっても人手不足の解消や業務の効率化に寄与するものとして、急速に普及しています。
例えば、スキマバイトサービス「タイミー」の登録ワーカー数は、2024年12月時点で累計1000万人を達成し、前年の667万人から1年間で1.5倍に増加しました。
また、スポットワーク全体の登録者数は2024年10月時点で延べ2500万人を超え、短期間での急増が報告されています。
このような背景には、少子高齢化による労働人口の減少や、多様な働き方を求める労働者のニーズの高まりが挙げられます。企業にとっては、必要な時に必要な人材を確保できるメリットがあり、特に飲食業や小売業など、人手不足が深刻な業界での活用が進んでいます。
しかし、スキマバイトの活用にあたっては、いくつかの注意点も存在します。まず、労働者との雇用契約や労働条件の明示など、法令遵守が求められます。また、短期間の雇用であっても、労働者の安全衛生や適切な労務管理を徹底する必要があります。さらに、スキマバイトの急増に伴い、労働者供給事業に該当する可能性や、労働者の保護に関する課題も指摘されています。
当事務所では、スキマバイトの導入や運用に関するご相談を随時受け付けております。労働基準法をはじめとする関連法令の遵守や、適切な労務管理体制の構築について、専門的な立場からサポートさせていただきます。
新たな働き方の潮流を取り入れることで、企業の成長と労働者の満足度向上を図ることが可能です。